CMM大学は、鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」のメンバーが、ビジネスが飛躍する専門知識を学び高め合う場として誕生したプラットフォーム。
月2回の水曜講義では、各分野の専門家からビジネスに役立つ高い見識を得られるとともに、学びや気づきをアウトプットしCMMメンバーと交流する時間も設けています。
CMMのサロンメンバーが講師を務めるCMM大学。
本記事では、2023年5月24日(水)10:00より開催された、第9回水曜講義の様子をお届けします!
講師・岡城美雪さんのプロフィール
今回の講師を務めるのは血糖コントロール専門管理栄養士の岡城美雪さんです。
国家資格である管理栄養士免許をお持ちの岡城さんは、高齢者施設や総合病院での勤務を経て独立。
しかし「起業当初は、メンタルの不安定さや体力の無さに悩んでいた」とおっしゃいます。
やがて不調の原因が全て低血糖にあると分かってからは、血糖値の安定に重きを置くようになった岡城さん。すると体力不足から解放され、行動量や継続力がグンとアップ!
自分に自信がついたためメンタルも安定し、売上も右肩上がりになったそうです。
そして2023年1月には事業を法人化。
現在は起業家が夢を叶えるために必要な体力・時間を作り出す血糖コントロール術を広める活動をされています。
低血糖の怖さを改善策とともに解説
そんな岡城さんが今回の講義で最初に教えてくださったのは、低血糖の怖さや改善策。
血糖値といえば「高いほうが危ない」と思っている方が多いかもしれませんが、実は身体への負担が大きいのは低血糖なのだそうです。
では、詳しい内容を見ていきましょう。
◆身体のあちこちの不調は低血糖から起きている!?
まず岡城さんは「多くの方が悩みがちな寝不足・不安定なメンタル・肩こりや頭痛、冷え性などの不調は全て低血糖が原因で起きている可能性が高い」とおっしゃいます。
なお、こちらの「低血糖チェックリスト」に3つ以上当てはまる項目がある方は、低血糖の可能性があるとのこと↓
そして低血糖を起こしている=命の危険がある状態で、例えるなら熊に襲われているのと同じ(!)なのだそうです。
というのも、低血糖になると身体はエネルギーの消耗を抑えるようになるため、稼働力が落ちるから。
これにより体のあらゆる機能が低下していき、あちこちに不調が現れるようになってしまいます。
- 消化力が落ちる
- 腸内環境が乱れる
- 体の緊張が強くなる
- 貧血になりやすくなる
- 見た目が老けやすくなる
身体がこのような状態では正常な判断ができないのは当たり前で、頭の中が不安や恐怖で埋め尽くされるのも不思議ではありません。
よって「ネガティブな性格だと思っていたものが、実は低血糖による症状だった」というケースも珍しくないのだそう…。
熊のいない安全な場所に移動して本来の自分を取り戻すためには、血糖値を安定させるためのアプローチが必要不可欠なのですね!
◆低血糖になる原因と改善方法
また岡城さん曰く、低血糖になる大きな原因は「食生活」と「身体の炎症」の2つだそうです。
まず、低血糖を引き起こす要因になる食生活はこちら↓
- カフェイン
- アルコール
- 糖質過多
それぞれの特徴と向き合い方をみていきましょう。
カフェイン
まずはカフェインです。
カフェインを摂れば摂るほど血糖値をあげる働きのあるコルチゾールという物質が分泌されます。カフェインを摂りすぎてしまうと、このコルチゾールが必要以上に消耗されて血糖値があがりにくくなるとのこと。
またカフェインにはドーピングと似たような効果があり、本当はエネルギー切れを起こしているにもかかわらず、カフェイン効果で無理やり稼働していることも珍しくありません。
そのため、いつか限界がきて突然パタンと動けなくなる可能性も…。
そのためカフェインは嗜む程度にして、カフェインに頼らなくても良い状態に身体をもっていくのが理想とのお話でした。
アルコール
次は、アルコールです。
肝臓はアルコールの代謝を優先的に行うため、アルコールをたくさん摂取すると肝臓が疲弊していき、新しい糖が作れなくなるとのこと。
例えば、お酒を飲んだ後に糖質の高い麺類を食べたくなるのは身体が糖を欲しているからであり、お酒を飲むと感情の起伏が激しくなるのも、低血糖がメンタルの不調を引き起こしているせいだと考えられます。
肝臓に負担をかけて低血糖を起こさないためにも、アルコールの摂取はほどほどにしていきたいですね!
糖質過多
最後は、糖質過多な食生活です。
忙しいと手軽に食べられるパスタやラーメン、パンなど、ついつい糖質多めの食事になりがち…。
そのような糖質過多の食事が続くとホルモンバランスが乱れて糖の代謝が低下し、血糖値が乱れやすくなるそうです。
しかし「極端な糖質制限も危険」だとおっしゃる岡城さん。
というのも、糖質を抑えすぎると次に糖質が身体に入ってきたときに過剰反応を起こすようになり、少しの糖質が入ってきただけでも眠気やだるさを感じるようになるからです。
大切なのは、摂取した糖質をきちんと代謝できる身体にしておくこと。そのためには血糖値を安定させて健康的な体質を作っていくのが効果的です。
また、身体のどこかに炎症があるのも低血糖を引き起こす要因の一つ。
なぜなら炎症を抑えるためのホルモンが体内に分泌され、その働きにより低血糖を起こしやすくなるからです。
ここで岡城さんは、隠れた身体の炎症に多いものを4つ教えてくださいました。
中には耳慣れない言葉もありますが、リーキーガットは腸の膜に起こる炎症、上咽頭炎は鼻と喉の間に起こる炎症です。
これらに気づくためには、定期的な健康診断や歯科検診が欠かせません。
定期検診が義務化されている会社員とは異なり、起業家は自分で意識して検診を受ける必要があります。
岡城さん曰く「血液検査は年に1回・歯科検診は半年に1回」のペースが理想的とのことなので、計画的に検診を受けていきましょう!
初心者にもできる体質改善3ステップ
そして低血糖を改善し身体の調子を整えていくためには、症状の一部を見るのではなく全体を俯瞰してアプローチ方法を決めていく姿勢が大切。
とはいえ、専門知識がない初心者にはなかなかハードルが高いでしょう。
そこで岡城さんは、初心者でもできる体質改善方法を3ステップに分けて教えてくださいました。
Step1.自分の血糖変動を知る
Step2.今の生活からできるエネルギー補給法を考える
Step3.サクサク動ける自分を想像して血糖コントロールを行う
Step1.自分の血糖変動を知る
まずは自分の血糖変動を把握しましょう。
血糖値は血液検査でも分かりますが、岡城さん曰く、実はあまり参考にならないとのこと。なぜなら血液検査の結果は、写真と同じでその瞬間だけを切り取ったものだからです。
「そもそも血糖値はピンポイントの数値ではなく、動き(変動パターン)を知るのが大事」と岡城さんはおっしゃいます。
そこでおすすめなのが、14日間の血糖変動を測れる「フリースタイルリブレセンサー」という血糖測定器↓
この測定器と専用の無料アプリを連動させれば、自分の血糖変動をグラフで確認できます。
食べたものや、そのときの感情に合わせてグラフが動くので、自分の血糖値の変動パターンを把握できるでしょう。
Step2.今の生活からできるエネルギー補給法を考える
血糖値の変動パターンが分かってきたら、必要なエネルギー補給を行います。
とはいえ自炊を徹底したり、添加物を過度に気にしたりする必要はありません。
大切なのは、エネルギーを温存させながら栄養があるものを身体に取り入れることです。
コンビニで買える手軽な食べ物で十分なので、無理なく必要な栄養を補給していきましょう。
なお岡城さん曰く、コンビニなら無添加のお惣菜を多く取り扱っているセブンイレブンがおすすめとのこと。
お近くに店舗があれば、ぜひ一度商品をチェックしてみてください!
Step3.サクサク動ける自分を想像して血糖コントロールを行う
また、体質改善のために血糖コントロールを始める際はマインドセットも大切です。
岡城さん曰く「最強メンタルでサクサク動ける自分」を明確にイメージしながら取り組むと、脳が夢の実現に向けて稼働するため効果が出やすくなるとのことでした。
反対に頭のなかが「不安なこと」「やりたくないこと」でいっぱいになれば、エネルギーが消耗し血糖コントロールに取り組む体力も奪われるそうです。
というのも、脳は身体のなかで一番エネルギーを使う機能だから。
なるべく「やりたくないな」「なんか嫌だな」という行動や選択は手放して、体力を温存しながら血糖コントロールに取り組んでいきましょう!
受講者の声
今回も、受講生の皆さまからたくさんの声が届きました。
血糖値の波を穏やかにするのがスタート!
夜間低血糖は意識したことがなかったので、知ってびっくりです!
体力と時間に余裕のある毎日を手に入れたいです!
身体を安全な状態にしてあげます!
このほかにも「カフェインいっぱい摂ってました」「夜は情緒が不安定になりがちです」など、ご自身の症状を振り返る受講生の姿も。
身近なトラブルは低血糖の症状ばかりで、ハッとされた方も多かったのではないでしょうか。
まとめ
今回はCMM大学第9回水曜講義「体力も売上も10倍になる血糖コントロール術」をお届けしました。
講義中は「聞くプロは卒業して、どんどん実践していきましょう!」と岡城さんが受講生の行動力を後押しする一幕もありました。
今日からできることを早速実践して、最強の体力やメンタルを手にして理想の夢を叶える力を身につけていきたいですね!
岡城美雪さん、このたびは素晴らしい講義を開催してくださり、本当にありがとうございました!