CMM大学は、鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」のメンバーが、ビジネスが飛躍する専門知識を学び高め合う場として誕生したプラットフォーム。
月2回の水曜講義では、各分野の専門家からビジネスに役立つ高い見識を得られるとともに、学びや気づきをアウトプットしCMMメンバーと交流する時間も設けています。
CMMのサロンメンバーが講師を務めるCMM大学。
本記事では、2023年12月6日(水)10:00より開催された、第22回水曜講義の様子をお届けします!
講師・高松義美さんのプロフィール
今回の講師を務めるのは、起業&教室コンサルタントの高松義美さんです。
起業前は、現在も続けられているピアノ・フルート教室の講師を本業としていた高松さん。当時は結婚や引越しなどで教室を3度移転したものの、高松さんは約1年でどの教室も満室にできたそうです。
通常は場所が変わるたびに新規顧客を開拓しなくてはいけないのに、どの地域でもスムーズに集客できた経験を活かしてコンサルタントとして独立されました。
現在は株式会社スクールコンサルティングLAPISの代表を務められ、起業家や習い事の講師を対象に、ビジネスや教室の集客・運営サポートをしておられます。
フロント作りで意識すべきポイント3つ
はじめに、フロント作りで意識すべきポイントを教えてくださった高松さん↓
- SNSの認知活動に力を入れる
- フロントと商品の内容を連動させる
- 商品の必要性を感じさせる
そもそもフロントとはお茶会やセミナー、体験会など自分の商品を売る前段階で行う企画を指し、その目的は商品の購入につなげることです。
この前提をふまえて、3つのポイントを詳しく掘り下げていきます。
1.SNSの認知活動に力を入れる
まずは自分の職業や強み、専門性などをSNSで発信して認知活動に力を入れましょう。
いくらフロントで魅力的な企画を立てたとしても、あなたが何者なのかが分からない状態では人が集まらないからです。
ここで大切なのは、SNSの投稿内容を商品と関連性があるものにすること。
投稿と商品に一貫性がないとあなたが何の専門家なのか分からないため、ユーザーの反応率が低下する原因になるのだそうです。
2.フロントと商品の内容を連動させる
また、実際にフロントを作っていく際は、フロントと商品の内容を連動させる意識が欠かせません。
高松さん曰く「楽しそう!」「ウケが良さそう!」という理由でフロントを企画する起業初心者はとても多いのだとか…。
しかし、前述した通りフロントの目的は人を集めることではなく、商品を購入してもらうことです。
よって、単に楽しい時間を提供するだけでは目的を達成できないでしょう。
企画を立てる際は「何のために行うのか?」を念頭に置き、軸をブラさないようにしていきたいですね!
3.商品の必要性を感じさせる
そして、フロントには参加者に商品の必要性を感じてもらう要素を盛り込むことも重要です。
フロント内でお客さまの悩みを全て解消してしまうと、商品の購入につなげられません。
そのため悩みの解決策を提示しつつ「自分一人ではできない」「教えてもらいながらやっていきたい」と思わせるエッセンスをちりばめる必要があるとのお話でした。
商品の成約につながるフロントの作り方3Step
続いて、商品の成約につながるフロントの作り方を3ステップで教えてくださった高松さん。
Step1.商品のカリキュラムを書き出す
Step2.カリキュラムによってお客さまが得られるメリットを考える
Step3.商品の一部とメリットを合体させる
順番に解説していきます!
Step1.商品のカリキュラムを書き出す
まず、商品のカリキュラム(お客さまに提供できる内容)をすべて書き出してください。
例えば、高松さんが販売している「教室を営む先生に向けた商品」の主なカリキュラムはこちらの通り↓
- 利用規約の作り方
- レッスン枠の調整方法
- レッスン費の設定方法
- 情報発信用のブログの書き方
- 入会希望者のカウンセリング方法
高松さん曰く、ここで挙がったカリキュラムの数だけフロントを作れるそうです。
フロントがたくさんあれば商品の切り口や魅せ方を変えられるので、お客さまを飽きさせることがありません。
息の長い商品にするためにも、以降のやり方をしっかりとマスターしてフロントを作っていきましょう。
Step2.カリキュラムによってお客さまが得られるメリットを考える
次に、先ほど挙げたカリキュラムから一つ選んで「その内容を習得することによってお客さまが得られるメリット」を考えます。
選んだカリキュラムが「ブログの書き方」なら、メリットは「魅力的な文章の書き方が分かる」「ブログからの問い合わせが増える」などが挙げられるでしょう。
一つのカリキュラムから得られる効果がたくさんあって迷うかもしれませんが、まずはその中から一つ選べば大丈夫です。
Step3.商品の一部とメリットを合体させる
最後に、Step2で選んだカリキュラムとメリットを合体させればフロントのタイトルが完成します。
例えば、カリキュラムとメリットを以下のように設定した場合…↓
- カリキュラム:ブログの書き方
- メリット:ブログからの問い合わせが毎月入るようになる
フロントのタイトルは「毎月問い合わせが入る!ブログライティングトレーニング」となります。
何が得られるのかを示しつつ、パッと目を惹くタイトルになるよう言葉の順番や組み合わせを考えていくと良いでしょう。
あとはタイトルに沿って中身を構築していけば、成約につながる魅力的なフロントの完成です!
受講者の声
なお今回の講義では、フロントのタイトルを作成するワークの時間も設けられていました。
ここでは、皆さまが考案したタイトルをいくつか紹介いたします。
どれも高松さんに教わったことが活かされたものばかりで、あまりの完成度の高さに運営一同驚きを隠せませんでした。
その場で実践できるワークがあったことで、皆さまの学びもより深まったのではないでしょうか?
まとめ
今回はCMM大学第22回水曜講義「商品の成約につながるフロントの作り方」の内容をお届けしました。
本講義で教わった通りにフロントを作っていけば成約数がアップするだけではなく、新規顧客の開拓にも役立つでしょう。
皆さまが魂を込めて作った商品が一人でも多くのお客さまに届くことを、運営一同心よりお祈りしております。
高松義美さん、このたびは素晴らしい講義を開催してくださり、本当にありがとうございました!