鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」は、数百名もの女性起業家が集うコミュニティ。
日本国内のみならず、海外でビジネスを展開しているメンバーも多数所属しており、皆さまのビジネスの発展とメンバー同士のつながりを深く育てることを目指しています。
また、月に2回開催されるセミナーでは、実歩さんの公開コンサルや最新ビジネス情報のシェアなど、毎回盛りだくさんの内容をお届けしているCMM。
本記事では、8月2日(金)10:00より開催された第130回CMMセミナーの様子をお届けします。
ビジネスに欠かせない「課題解決」
1か月ごとにテーマを決めて開催しているCMMセミナー。8月のテーマは「課題をチャンスに変える方法」です。
今回のセミナーでは、漠然と抱えている課題を解決する方法を教えていただきました。
◆課題は成長の証
ビジネスにおいて課題や悩みは尽きないもの。しかし、それは日々挑戦し、成長している証だと言えます。
現に、実歩さんも「10年以上ビジネスを続けているけれど、課題がない時はなかった」とおっしゃいます。たとえ課題や問題に突き当たったとしても置かれている状況を冷静に判断し、困難に飲み込まれず行動を続けることが大切です。
ビジネスが新たなフェーズに入れば、必ず課題も見つかるはず。課題を克服し、先のチャンスにつなげていきましょう。
◆課題解決に役立つフィッシュボーン図
そして今回のセミナーでは、問題を客観視して根本原因を探るためには「フィッシュボーン図」が最適だと教えてくださった実歩さん。
フィッシュボーン図(特性要因図)はアメリカで広く使われているメソッドで、問題の根本原因を特定するためのツールです。解決したい問題を中央に置いて、それを構成する要因を魚の骨のように書き込み、問題の構造を視覚的に整理します。
「フィッシュボーン図の素晴らしい点は、解決したい問題を細かく分解・分析する力を養えること」とおっしゃる実歩さん。できるだけ具体的に書き込めば問題解決のプロセスが明確になり、効果的な対策を立てられるのだそうです。
また、見やすい図に整理することで、問題を複数人で共有するのも容易になると言えます。
課題を乗り越えていくためには、まず「フィッシュボーン図」に落とし込み、問題の本質を理解しましょう。
フィッシュボーン図の活用方法
続いて実歩さんは、具体的な課題を例にあげつつ、フィッシュボーン図の活用方法を3ステップに分けて解説してくださいました。
- 図に書き出して問題点を可視化する
- それぞれの要素を分解・分析する
- 解決策を探り、行動を具体化する
1.図に書き出して問題点を可視化する
まずは、フィッシュボーン図に問題点や要因を書き出して可視化します。解決したい課題を魚の頭の部分に記入し、それを取り巻く要因を魚の骨の部分に具体的に記入しましょう。
問題点とそれを取り巻く要因を可視化することで、悩みや課題を客観的に観察し、全体を俯瞰し事実を正しく認識できるのです。
例えば「めざチア」が抱えていた課題「ライブ視聴数が下がっている」をフィッシュボーン図で可視化しようとした場合、そこに関わる要因として以下の4点が挙げられました↓
- 出演者
- 認知度
- コンテンツ
- リアタイ数
実際にこれらをフィッシュボーン図に落とし込むと、こちらのようになります↓
ライブ視聴率に関わる要因が図に書き込むことで可視化され、問題点や根本的な原因を探る準備が整いました。
2.それぞれの要素を分解・分析する
次に、それぞれの要素を1つずつ分析して、どこに問題があるのかを探ります。
まず「出演者」と「コンテンツ」の要素は問題ないでしょう。「めざチア」の場合、一流の講師陣がとても興味深い内容を配信してくださっているからです。
次にライブ視聴数、つまり「リアタイ数」の低下はそもそもの課題ですが、配信する媒体をFacebookからYouTubeに移行したことでアーカイブが活用され、実際の総再生回数は増加している事実も分かりました。つまり、本質的な問題は別にあると考えられます。
そこで、実歩さんが注目したのは「認知度」です。せっかく素晴らしい番組が配信されているにもかかわらず、広く知られてはいないのが根本的な原因だと分かりました。
このように、順序立てて要素を分解・分析すると、問題の本質が明確になります。
3.解決策を探り、行動を具体化する
最後に、見えてきた問題に対する解決策を検討し、なすべき行動を具体的に決めていきます。具体的な解決策が決まり行動に移せれば、課題はすぐに克服できるでしょう。
実際に「めざチア」の例で根本的な原因とされた「認知度」については、外部の成功事例を参考に解決策を探ったそうです。そして認知度を高めるために「めざチア」のLP(ランディングページ)を作成することに決めました。
身内だけでストーリーを回すより、外部に向けて積極的に発信することで、新たな視聴者を呼び込むアイディアです。
さらに「誰に何を依頼し、いつまでに、どのような形まで持っていくか」までを具体的に決め、関係者のモチベーションや行動力のアップにつなげたとのこと。
また、命題である「リアタイ数」については過去の成功事例を参考にし、意外な人物のゲスト回を再度企画する、「リアタイ視聴者限定のプレゼント」を用意するなどの施策が挙げられました。
このように、過去にうまくいった自身の事例や他者の成功事例を参考にすれば、解決策が見えてきます。
問題解決に向けて具体的な行動まで落とし込めれば、新たな施策にチャレンジでき、さらなるチャンスにつながっていくとのお話でした。
まとめ
今回のセミナーではフィッシュボーン図を用いて「課題をチャンスに変えていく方法」をお届けしました。
課題や悩みを抱えていると気が重くなり、行動が止まりがちです。しかし、フィッシュボーン図を活用して問題点を明確にすれば、解決に向けた行動を起こせるでしょう。
セミナー終盤には、実歩さんからサロンメンバーに「フィッシュボーン図を活用し、今ある課題の解決に向けて具体的な行動をしてきてください!」と宿題が出される一幕も。
皆さまもぜひフィッシュボーン図を活用して、課題をチャンスに変えていってください。