CMM大学は、鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」のメンバーが、ビジネスが飛躍する専門知識を学び高め合う場として誕生したプラットフォーム。
月2回の水曜講義では、各分野の専門家からビジネスに役立つ高い見識を得られるとともに、学びや気づきをアウトプットしCMMメンバーと交流する時間も設けています。
CMMのサロンメンバーが講師を務めるCMM大学。
本記事では、2023年9月6日(水)10:00より開催された、第16回水曜講義の様子をお届けします!
講師・松本あゆこさんのプロフィール
今回の講師を務めていただくのは、ビジネスの世界観創りのプロデューサーとして数多くの「売れる企画」を作っておられる松本あゆこさんです。
会社員時代は企画営業や企画部のマネージャーとして活躍していた松本さんですが、さまざまな経験を積む中で「企画を作る際は、現状の把握や問題点のリサーチといった“事前準備”が欠かせない」と気づいたそうです。
こうして、現在のビジネスの根幹となる「売れる企画作り」の原点が誕生しました。
現在は、ビジネス講座の主宰や起業家・企業のコンサル&プロデュースなどを通して、集客も売上も伸びる企画作りの指導をメインに活動されています。
企画に必要なアイデアの出し方
講義の冒頭で「企画に必要なアイデアの出し方」を3つ教えてくださった松本さん。
- アイデアの正体を知る
- 想像力を磨く
- アイデアをアレンジする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.アイデアの正体を知る
企画はアイデアを出すことから始まりますが、アイデアを出す作業に苦手意識をもつ人は多いでしょう。
例えば「アイデアが全然思いつかない!」と焦ったり、自分の発想力のなさに落ち込んでしまったり…。
そんな方に向けて、松本さんは「まずは“アイデアの正体”を知ることから始めましょう!」とおっしゃいます。
アイデアと言うと1から新しい考えを生み出すイメージが強いですが、松本さん曰くアイデアの正体は「自分が知っている情報をアレンジしたもの」だそうです。
よって、アイデアを出すのにセンスや才能は一切関係ありません。
講義では、ここで「ラピッドブレインストーム」というアイデアを出すグループワークが開催されました。
このワークは、あらかじめ用意されていた設定とテーマに基づいてお互いにどんどんアイデアを出し合っていくというものです。
今回の設定とテーマはこちら↓
設定(役割) | 駅前にあるドーナツ屋さんの店長 |
テーマ | 秋の新作のドーナツを考える |
具体的には、まず自分一人でアイデアを出した後、他のメンバーのアイデアを組み合わせて新しいアイデアを生みだす作業を行いました。
なお、松本さん曰く「このワークは、短い時間でアイディアを量産することを目的にしている」とのこと。
質にこだわらずフラットな状態で考えたアイデアには、大きなヒントや新しい発想のきっかけが多く隠れているそうです。
2.想像力を磨く
また想像力を磨けば、良いアイデアがどんどん生まれてきます。
ここで松本さんは、想像力を磨く効果的な方法を3つ教えてくださいました。
- 好奇心のアンテナをはる
- いろんな価値観に触れる
- 置き換え思考を持つ
例えば、好奇心のアンテナをはるとは、興味があることにチャレンジしたり、行ってみたかった場所に出かけたり、憧れの人と話してみたりすること。
そのときの感情を言語化していくと体験が深くインストールされ、人の心を動かす企画が考えられるようになるそうです。
また、普段行かない場所に行ってみたり、違う業界や違う年代の人と話してみたりすれば、色々な価値観に触れて想像力が磨かれていくでしょう。
最後の置き換え思考を持つに関しては「反対の立場だったらどう感じるかな」「自分のビジネスだったらどんな工夫ができるのかな」といった発想で物事を考えてみると良いとのお話でした。
3.アイデアをアレンジする
そして、アイデアは出したら終わりではありません。アイデアは「企画の種」のようなものなので、実がなるまで育てていく意識が大切です。
なお、アイデアを育てる(アレンジする)具体的な方法はこちら↓
このようにアイデアに一手間を加える方法を知っておくと、オリジナリティのある企画が作れるようになるそうです。
また、考えることに行き詰まったときは、4B(お風呂・ベット・バス・バーの英語の頭文字)と呼ばれるアイデアが生まれやすい場所に行くのがおすすめとのこと。
「アイデアが思い浮かばない!」というときは、4Bの中で自分が落ち着ける場所に足を運んでゆっくり考えてみてください。
成功する企画の作り方3Step
続いて松本さんは「成功する企画の作り方」を3Stepで教えてくださいました。
Step1.リサーチする
Step2.設計する
Step3.プロモーションを行う
◆Step1.リサーチする
まずはリサーチを行いますが、松本さん曰く「商品が売れる人と売れない人の違いはリサーチにあるといっても過言ではない」とのこと。
企画の成功に役立つ情報は以下の3つです↓
- 売れている商品と業界
- お客さまの声
- トレンド
さらに以下のようなサイトを見れば商品の売れ筋だけでなく、お客様の声やレビューといったリアルな情報もリサーチできるとのこと↓
インターネットをうまく活用して、お客さまのニーズを深掘りしていきましょう。
◆Step2.設計する
次は、リサーチ情報をもとに売れる企画の設計を行います。
設計時のポイントはこちらの3つです↓
- 切り口を考える
- 提供する価値を決める
- コンセプトや着地点を決める
さらに松本さんは、企画の設計に役立つ「5W3Hの法則」を教えてくれました。
特に大切なのは、設計の土台となる「What(何をするの?)」「Why(なんのためにやるの?)」「Who(誰に向けて?)」の3項目。
ここが定まっていないとコンセプトや発信内容がずれてしまうので、しっかり土台を固めていきましょう。
◆Step3.プロモーションを行う
全体の設計ができたら、プロモーションを始めていきます。
商品購入につなげるには、事前にお客さまとコンタクトを取ったり、商品をPRしたりして「自分や商品を知ってもらうための種まき」が欠かせません。
商品となるセミナーや講座をいきなり募集しても、不安感が先に立って申し込みの決心がつかないお客様が多いからです。
よって、まずは自分を知ってもらうために「コラボライブ」を行うのが最適とのこと。
コラボライブをすると、今まで接点がなかった人にまで自分を知ってもらえるチャンスが広がるでしょう。
また、一人で話すと宣伝っぽく聞こえがちですが、誰か相手がいると商品の魅力が相手にうまく伝わりやすくなるそうです。
受講者の声
今回は、受講生の皆さまから講義中に直接感想を伺いました↓
目から鱗な話がたくさんあって、とても学びになりました。特に4Bの話が参考になったので、お風呂やベットでいろんなアイデアを出していきたいです!
世界がすごく広がりました!あゆこさんの企画した今回の講義はまさに「受けてみたい!」と思える内容でした!
自分の商品を販売しようと思っているところだったので、今日の内容は本当に自分にぴったりでした!参加して本当に良かったです!
今日は一番印象的だったのは、講義中に行ったグループワークです。人によってアイデアが出る方向性が全然違うんだなと実感しました!実際に経験することの大切さを学びました!
皆さまの表情がとても明るく、前向きな感想を述べられる姿がとても印象的でした!
まとめ
今回はCMM大学第16回水曜講義「圧倒的に選ばれる存在に変わる企画力の磨き方」をお届けしました。
松本さん曰く、企画は年間の行事・イベントごとに立てられるそうです。つまり企画を作るチャンスはあちこちに転がっているといっても過言ではありません。
「失敗を恐れず、どんどん自分で企画を作ってください!」と松本さんが受講生の皆さまにエールを送る一幕もありました。
今回の講義の内容を参考にして、お客さまに選ばれる企画を作っていきましょう。
松本あゆこさん、このたびは素晴らしい講義を開催してくださり、本当にありがとうございました!