CMM大学は、鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」のメンバーが、ビジネスが飛躍する専門知識を学び高め合う場として誕生したプラットフォーム。
月2回の水曜講義では、各分野の専門家からビジネスに役立つ高い見識を得られるとともに、学びや気づきをアウトプットしCMMメンバーと交流する時間も設けています。
CMMのサロンメンバーが講師を務めるCMM大学。
本記事では、2023年10月11日(水)10:00より開催された、第18回水曜講義の様子をお届けします!
講師・福添真知子さんのプロフィール
今回の講師を務めるのは、ビジネスコンサルタントの福添真知子さんです。
大手の人材紹介会社やアパレルメーカーで会社員をされたのち「好きな仕事をやってみたい!」という想いからフリーのヨガインストラクターに転身された福添さん。
しかし集客がうまくいかず、解剖学を勉強したり、国内外のワークショップに参加したりとさまざまな努力したものの、1年間で増えた顧客の数はわずか3人…。
そのときに「いくら知識やスキルがあったとしても、ビジネスのノウハウがなければ事業はうまくいかない」と痛感した福添さんは、ビジネスコンサルタントの仕事にシフトチェンジしていったそうです。
現在は「好きな仕事で精神的にも経済的にも満たされた女性が増える社会へ」というミッションを掲げ、女性起業家のビジネスサポートをしておられます。
LINEのステップ配信とは?
そもそもLINEのステップ配信とは、友だち追加したユーザーに対してあらかじめ用意しておいたメッセージを好きなタイミングや間隔で自動配信できる機能のこと。
LINE公式アカウント(ビジネス向けのLINEアカウント)の機能で、合計11通(挨拶メッセージ+10通)のメッセージを無料で配信できます。
◆ステップ配信を活用すべき理由
福添さんがビジネスにLINEのステップ配信導入をおすすめする理由は、ユーザーとの信頼関係をスムーズに構築できるからだそうです。
ビジネス初心者は認知拡大のためにInstagramやYouTubeなどの1対多のコンテンツ制作に注力しがちですが、どんなに良質なコンテンツを制作しても相手に興味関心をもってもらえなければ商品の購入につなげられません。
そこでLINEのステップ配信を活用すれば、効率よくユーザーの興味関心を高められるとのお話でした。
◆大切なのは「ユーザー心理に沿ったメッセージを作成すること」
そして実際にLINEの配信を組んでいく前に、メッセージを読むユーザーの心理について理解を深めておくことが大切です。
その心理とは、大多数の人はあなたが書いた文章を「読まない」「信じない」、読んだとしても「行動しない」です。
ライティング業界では「3つのNOT」と呼ばれており、基本的に読者はただ文章を読んだだけでは心が動きません。
そこで今回は、福添さんが動画教材の販売で2,000万円以上の売上達成したステップ配信の組み方を教えてくださいました。
売上につながるLINEステップ配信の作り方6Step
では早速、ユーザーの購買意欲を育むステップ配信の作り方を6ステップに分けて見ていきましょう。
Step1.動機づけ
まずは、動機づけ(あなたからのメッセージを読む目的を作ること)から始めていきます。
福添さん曰く「人は自分にとって“良いこと”があると心が動く生き物」なので、ここではLINEを読むことで得られるベネフィット(未来の姿)を伝えていくのが効果的なのだそうです。
メッセージの例↓
- これを読めば、ガツガツ営業しなくとも簡単に集客できるようになりますよ!
- 手取りが20万円の人でも、月収50万円のビジネススキルが身につきますよ!
「A→B」というように具体的な変化がわかるような内容にすると、ユーザーの興味を惹きつけやすくなるとのお話でした。
Step2.信頼
メッセージを読む動機を明確にしたあとは、信頼性を獲得していきましょう。
ほとんどの人はあなたのことをよく知らないまま友だち登録するため、最初の挨拶メッセージであなたの実績や権威性を伝えて信頼性を獲得するのが大切。
以下のように、具体的な数字や専門性を織り交ぜながら伝えると、話に信ぴょう性が増していきます。
- この講座を受けた30人全員が、売上アップを達成!
- これまでで100人以上の方のビジネスコンサルを実施
ここでうまく信頼を勝ち取れると、あなたのことを知らない不信感から「この人からのLINEは読む価値がありそう!」というマインドセットができるでしょう。
Step3.問題提起
続いては、問題提起です。
多くの人は、そもそも自分が抱えている問題に気づいていません。
そこでメッセージを通して、本人が気づいていない課題を浮き彫りにし「今のままでいると危ないよ!」という危機感を与えていきます。
それが、次の行動を起こすきっかけになるでしょう。
Step4.解決策(手段)
次に、問題提起に対する解決策(手段)を提示します。
ここでいう解決策とは、あなたが提供できる具体的な価値のこと。
「あなたが抱える悩みに対して、私はこんなお手伝いができますよ!」という形で、講座や有料コンテンツなどのオファー(商品)を登場させます。
その際は、実際に商品を購入して変化した第三者の成功事例を載せると説得力が増すとおっしゃる福添さん。
「実際に、悩みや問題を解決した人がいるんだよ!」と効果的にアピールできるでしょう。
Step5.投資意識
次に、投資意識をもたせ「お金や時間の投資をしないと、現状を変えられないこと」を伝えていきます。
ここでは「私も最初は投資に抵抗があったけど、お金や時間をかけたからこそ好転できた!」と自分の価値観や体験話を織り交ぜながら話すと良いそうです。
ビフォーアフターが分かる情報があれば、ユーザーを縛り付けていた常識や思い込みから脱却するきっかけになるでしょう。
ユーザーが「自分にも変われるチャンスがあるかもしれない!」と思えるような行動心理をうまく駆り立てていってください!
Step6.行動
そして最後に、ユーザーの行動を促していきます。
福添さん曰く、ここでの秘訣は「買わない理由を先に並べて反論処理を行うこと」だそうです。
「買いたくない」「行動を起こすのが怖い」といったユーザーが抱えている不安や恐怖を受け止めて適切に対処し、安心感を与えることでその後の行動がスムーズになるでしょう。
また、行動の後押しとして以下のようなアプローチも効果的とのこと↓
- 差別化:他では聞けない〇〇を教えます
- 緊急性:本日最終日!
- 限定性:先着◯名
- 特典:今なら無料動画をプレゼント!
「今すぐ行動しなきゃ!」と思わせる働きかけが大切なのですね!
ステップ配信の設定方法
最後に福添さんは、ステップ配信の設定方法(※2023年10月時点)を教えてくださいました。
1.LINE公式アカウントの管理画面にログインする
まずはLINE公式アカウントの管理画面にログインし、左側に表示される「ステップ配信」をクリックしてください。
すると、以下のような画面が出てくるので「新規メッセージを作成」の項目をクリック。
なお、左側の「テンプレート使用」を押すと、利用目的に応じたメッセージの雛形を入手できるそうです。
イメージを掴むためにも、ぜひ一度覗いてみてください。
2.配信数の上限やメッセージの配信間隔を設定する
次に、メッセージ配信の設定を行っていきます。
先ほどの「新規メッセージを作成」ボタンをクリックすると以下の設定画面が表示されるので、画像に記載されているポイントをおさえて設定を進めていきましょう。
設定が済んだら、下へスクロール。
メッセージ設定画面が表示されたら「ステップを追加」をクリックして、「メッセージを配信」を選択します。
続いて配信の間隔を設定する画面が出てくるので、以下の手順に沿って設定を進めてください。
最後に「保存」をクリックし、設定を完了させます。
3.送信するメッセージを入力する
次は、メッセージの編集画面に移ります。
まずはメッセージラベル(タイトル)や配信時間を設定していきましょう。
下にスクロールすると本文を入力する画面が表示されるので、実際に送りたいメッセージを入力してください。
「保存」をクリックすると、初回のメッセージ作成は完了です。
2通目以降のメッセージは、左側に表示される設定画面の「+」ボタンを押して1通目と同様に作っていってください。
最後に「利用開始」のボタンをクリックすると、LINEの友だち登録者にステップ配信が実行されるようになります!
受講者の声
今回も、受講者の皆さまからたくさんの声が届きました。
登録はしているものの、使いこなせず何を発信すれば良いのかもわからない状態でした。今日の学びを実践していきます!
LINEに登録していただいた後どうすればいいかわからなかったので、とても勉強になりました!
LINEのメッセージが単なるお知らせツールになりがちだったので、うまく活用してユーザーとの関係性を深めていきます!
福添さんが今回教えてくださった内容であれば、すぐに実践できそうですね!
まとめ
今回はCMM大学第18回水曜講義「売上につながるLINEステップ配信の作り方」をお届けしました。
最後に福添さんから「ステップ配信は組んで終わりではなく、テスト配信をしたり、ブラッシュアップを繰り返したりして配信の質を高める意識が大切」とアドバイスがありました。
誤字脱字や情報に過不足がないかなどを細かくチェックして、売上につながるステップ配信を組んでいきましょう!
福添真知子さん、このたびは素晴らしい講義を開催してくださり、本当にありがとうございました!