CMM大学は、鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」のメンバーが、ビジネスが飛躍する専門知識を学び高め合う場として誕生したプラットフォーム。
月2回の水曜講義では、各分野の専門家からビジネスに役立つ高い見識を得られるとともに、学びや気づきをアウトプットしCMMメンバーと交流する時間も設けています。
CMMのサロンメンバーが講師を務めるCMM大学。
本記事では、2025年3月12日(水)10:00より開催された第51回水曜講義の様子をお届けします。
講師・吉永英梨さんのプロフィール
今回の講師を務めるのは、整理収納アドバイザーの吉永英梨さんです。

2018年に整理収納アドバイザーとして起業し、訪問・オンラインによるお片付けサポートのほか、セミナーやイベントも多数開催している吉永さん。
しかし以前は、家に物が多く、流行りの収納グッズを購入しては失敗したりと、お片付けに悩んでいた時期もあったそうです。無駄に収納ばかりが増えていくお片付け方法に限界を感じ、整理収納アドバイザーの勉強をしようと決意。
するとお片付けが楽になっただけでなく、家族関係にも余裕が生まれ「新しいことに挑戦してみよう!」と思えるようになったのです。

現在は「子育てママの当たり前の日常を変えること」「暮らしを整えて自分を大切にできる女性を増やすこと」をミッションに掲げ、起業サポーターとしても活動しています。
今回はそんな吉永さんが、ビジネスを成功に導く3つの「トトノエマインド」を教えてくださいました。
行動力を生み出す「トトノエマインド」3つ
吉永さん曰く、起業家が活躍するためには「できることを増やす」よりも「やることを絞る」ほうが大切なのだそうです。
特に起業初期は、成果を焦るあまりに「あの勉強もするべきかな」「この資格も必要かも」などと思ってしまいがちですが、それは不安や迷いのもと。

迷いは行動の妨げになり、せっかく活躍の場があっても逃してしまいかねません。チャンスをしっかり掴むためには、やるべきことを絞り、そこにエネルギーを注げる環境作りが大切です。
だからこそ、物や思考を整理するお片付けマインドが重要。
具体的には、以下の3ステップでお家や頭の中を整理整頓していくと良いそうです↓
- ステル
- ヤメル
- ヘラス
それぞれ詳しく解説していきます。
ステップ1.ステル
まずは、不要なものを「ステル」ことから始めると良いとのこと。不要なものが視界に入ってくると脳にもストレスがかかり、余計なエネルギーを使ってしまうからです。
たとえば、こんなものを捨てるとものが減り、視界も生活もスッキリするとのこと↓
- 1年以上着ていない服
- おまけでもらった雑貨
- サンプルでもらったスキンケア品
出番のないものやお気に入りではないものは潔く捨て、収納スペースには自分の好きなものだけを入れるようにしましょう。

とはいえ、「捨てる→自分の所有物がなくなる→物を失ってしまう」と、捨てる行為そのものにマイナスイメージを抱く方もいるかもしれません。そんなときは、マイナスではなくゼロの状態から好きなものだけを足していくイメージを持つと、ポジティブにお片付けができるのだそうです。

このポジティブなお片付けの考え方は、仕事にも応用できます。
やることがたくさんあって悩んだとき、まず頭の中のものをすべて書き出します。そしてその中から「目標を達成するためにすべきこと」だけを選びましょう。
すると今やるべきではないことが除外され、今本当に必要なことがはっきりします。余計な物や思考を「ステル」ことで「今の自分に必要なこと」が明確になり、素早い判断につながるのです。
ステップ2.ヤメル
そして、片付いた状態を維持するには、家に不要なものが入ってくるような行動を「ヤメル」ことも大切です。
たとえば「過剰にまとめ買いをする」「100円ショップで気軽に買う」といった習慣をやめれば、家に不要なものが入ってこないため、そもそも捨てる必要がなくなります。

また、家事についてもやめられるものがないか考えてみましょう。起業家にとって、仕事の時間は少しでも多く確保したいもの。不要な家事に取られる時間を見直せば、そのぶん仕事に注力できます。
吉永さんがやめて工夫した家事の例はこちら↓
- 毎日の服選び(服を減らしてコーディネートをルーティーン化)
- 洗濯物を畳む(ハンガーにかけるようにした)
- 子供の体温チェックや身支度(自分でさせるようにした)
ほかにも、日常の中でこんな習慣をやめると良いとのこと↓
- なんとなくSNSを開く
- ついでに不要な買い物をする
- 人に頼らず何でも自分でやってしまう
何をやめるべきか悩んだときは、今まで当たり前にしていた行動が、本当に必要なのか疑ってみると良いでしょう。
何となく続けている習慣を思い切って「ヤメル」ことで、無駄なものや思考をシャットアウトでき、気持ちに余裕が生まれるのです。
ステップ3.ヘラス
最後は、選択肢を「ヘラス」ことで、素早い判断・行動をしていきます。というのも、人は選択肢が多ければ多いほど、決断するための負担が大きくなってしまうからです。
「豊かさとは、所有物や情報量の多さではなく“迷わずに行動できる環境”にある」とおっしゃる吉永さん。だからこそ、選択の回数を減らし、迷いを生じさせないことが大切なのです。

例えば吉永さんは、バスタオルやシーツの数を減らし、掃除用の洗剤は1種類にまとめるなど、「物の数」を減らす工夫をしたとのこと。
また、ハンガーを減らして服の数が増えないように管理したり、ワードローブをルーティーン化して服選びに迷わないようにしたりしているそうです。

物に限らず、通知や不要なアプリを減らせば、無駄にスマホを見る時間を節約できるうえ、必要以上に情報も入ってきません。
いつ巡ってくるかわからないチャンスを逃さないためにも、選択肢は最小限に減らし、いつでもサッと行動できる環境を整えておきましょう。
受講者の声
今回も受講者の皆さまから、たくさんのコメントをいただきました↓
確かに、捨てて空間ができると新しいものが入れられてポジティブになりますね
出来ることを増やさなきゃ!ってめちゃくちゃ思ってました!
やることを絞るのが大切なんですね!
皆さまにトトノエマインドが芽生えたことが伝わってきました。
まとめ

今回はCMM大学・第51回水曜講義「起業家が活躍するためのステル・ヤメル・ヘラスお片付け」をお届けしました。
お片付けは面倒なことではなく、行動しやすい環境を作るためのステップです。皆さまもぜひ、ポジティブお片付けを始めてみてください。
最後に、吉永英梨さん、このたびは素晴らしい講義を本当にありがとうございました!