2023年5月14日、SNS界のレジェンド達が集結した「#きたぞ。ショート動画戦国時代」SNS運用戦略セミナーが開催され、弊社代表の鈴木実歩(以下:鈴木)がゲストとして登壇いたしました。
本記事ではセミナーの様子を、レポートとしてお伝えいたします。
SNS界の精鋭が揃ったスペシャルセミナー
SNS界のトップを走る起業家が一堂に集結した今回の「#きたぞ。ショート動画戦国時代」セミナー。
セミナーコンセプトは「今流行っているショート動画を、経営者としてどういうビジョンで攻略していくのか」です。
セミナー主催者の吉田健人さんは今年起業したばかりとはいえ、28歳という若さでSNSマーケティング会社の社長になられた方。
ここまでの道のりは挑戦の連続だと振り返った吉田さんは、「挑戦こそが、人生を創り上げる」という理念を掲げて会社を立ち上げたそうです。
鈴木とは昔から交流があり、2021年には「インスタグラムリール30日間マスター講座 #リルクラ」の講師を務めていただいたこともございます。
また今回のセミナー登壇者は、SNS界隈で知らない人はいないといっても過言ではないこちらのお三方。
この貴重なセミナーに参加できたのは、300人を超える応募の中から選ばれた150名の皆さまです。
ビジネス成功者のSNS運用戦略を生で聞けるとあって、セミナー開始前から会場のボルテージが高まっていることをヒシヒシと感じました。
ファンマーケティングのレジェンド小玉歩さん
そんな熱気に溢れた会場で最初に登壇されたのは、SNSマネタイズのプロ・小玉歩さん。
セミナーのテーマは「リール(ショート動画)の作り方について」です。
そもそもリールはサクサク見られるコンテンツなので、第一印象で「興味がない」と思われたら、わずか1秒で離脱されることも珍しくありません。
つまりリールは「最初の1秒が勝負の世界」とも言えます。しかし、初心者が感覚だけで視聴者の目を惹く動画を作るのは至難の業でしょう。
そこで有効なのが台本作りです。
今回、小玉さんは魅力的な動画を作るための台本の作成方法を教えてくださいました。
- Step1.リサーチ
- Step2.テーマ決め
- Step3.タイトル決め
- Step4.台本作り
- Step5.チェック
- Step6.撮影
上記のうち、特に大事な工程は「リサーチ」。
自分の発信ジャンルと同じメディアや競合のアカウント、また自分が目標としているインフルエンサーのSNS投稿を徹底的にリサーチし、「売れているアカウント」の特徴や強みを分析することがビジネス拡大の鍵となるそうです。
起業家としてトップを走り続けている小玉さんですら「今でも競合のリサーチは徹底的にやり抜く」とおっしゃっていました。
インスタ界の花沢類!遠藤歩さん
次の登壇者は、Instagramクリエイターの遠藤歩さんです。
遠藤さんはマーケティングに関する情報発信だけでなく、心に響くような映像と音楽を融合したショート動画を数多く投稿されています。
遠藤さんのセミナーテーマは、こちらの2つ↓
- シニフィアンとシニフィエ
- ニーズとインサイト(潜在的な悩み)
今回は「シニフィアンとシニフィエ」の内容に焦点を当ててご紹介いたします。
それぞれの定義はこちらの通り。
言葉 | 定義 | 例 |
---|---|---|
シニフィアン | 目から入ってくる文字や音声そのもの | 「自由」という言葉 |
シニフィエ | 「シニフィアン」に自分の考えやイメージを加えたオリジナリティーのある言語(概念) | 「自由とはなにか?」の問いに出てくる答え |
遠藤さん曰く、今後SNSで情報発信していくなら着目すべきなのは「シニフィエ」とのこと。
具体的には、自分が一番伝えたいテーマやキーワードに自分なりの定義付けをしていくべきなのだそうです。
するとその定義(あなたの考え方やあり方)に賛同したり、興味をもったりした人がファンになってくれるとのお話でした。
5,000名以上が参加する巨大サロンの運営者・やまもとりゅうけんさん
続く3人目の登壇者は、メンバー数が5,000人を超える「人生逃げ切りサロン」の運営者であるやまもとりゅうけんさんです。
セミナーでは「人生逃げ切りサロン」ができるまでのストーリーを語ってくださりつつ、コミュニティの規模を大きくするコツを教えてくださいました。
それは「自分以外に教えられる人を育てること」です。
というのも、りゅうけんさんはご自身の経験を通して「“主宰者に教えを乞いたい!”という人だけを集める場合、300人〜400人が限界」と感じたからだそうです。
そこでボスとしてビジョンを掲げて旗は振るものの、一歩後ろに下がってリーダーを育てるスタンスに徹することにしたりゅうけんさん。
すると複数のリーダーからエネルギーが枝分かれし、サロンがどんどん拡大していきました。
現在はトップに立つ者として、リーダーとボスの違いを明確にして指揮を取るようにしているそうです。
- リーダー:先頭に立って、周囲を盛り上げながら引っ張っていく人
- ボス:リーダーの活躍の場を作ったり、リーダーに指示を出したりする人
「もともとグイグイみんなを引っ張るキャラじゃない」と語るりゅうけんさんは、この戦略こそがビジネスをうまく回している秘策だとおっしゃっていました。
弊社代表・鈴木実歩
そして鈴木は、4番目の登壇者として「コミュニティ作りの3箇条」をテーマに講義させていただきました。
- ビジョン無くしてコミュニティは成立しない
- 最初は少人数で構わない
- 続けることを目的にする
遠藤さんの話に例えると、コミュニティに対する鈴木のシニフィエ(概念)は「同じビジョンを持っている二人以上のグループ」のことを指します。
反対にたくさんの人が集まっていても、そこに共通するビジョンがなければ、それはコミュニティではなく「ただの集団」です。
また、3箇条のなかで最も大切なのは「継続」とのお話もさせていただきました。
なぜなら継続すればするほど、一緒に体験した時間や困難に立ち向かったストーリーが蓄積されていくからです。
それが「こういうことがあったよね」「大変だったけど、ここまできたね」という神話となって、コミュニティの結束を強めていくのです。
主催者・株式会社STAND UP代表よしけんさん
続いて、主催者であるよしけんさんも「SNS発信の方向性」についてセミナーをしてくださいました。
吉田さん曰く、人は大きく4つの属性に分けられており、まずは自分の属性と集めたいお客さまの属性の把握が大切とのこと。
属性と特徴の詳細はこちら↓
属性 | 特徴 |
---|---|
知 | 脳みそで答えを編み出す秀才 |
親 | マニュアル、作られた仕組みで行動する安定型 |
勇 | 情熱、行動力で突っ走る挑戦家 |
愛 | 心を大切にし、繋がりを作る人望家 |
自分の強みを武器にしながら、お客さまの属性によって投げかける言葉を使い分けると「刺さる言葉」が生まれるそうです。
セミナー中は、吉田さんがゲストの4名を属性分けする一幕も…。
- 小玉さん…すべての属性が当てはまるオールラウンダー!
- 遠藤さん…知(知的派)と勇(挑戦家)の中心にある「創」
- りゅうけんさん…じっくり考えて答えを導くタイプの「知」
- 鈴木…勇(挑戦家)と愛(人望家)の中心にある「助」
吉田さんの洞察力の高さを目の当たりにして、驚かれた方も多かったのではないでしょうか。
質疑応答の様子
最後に、それぞれに寄せられた質問に回答する時間も設けられました。ここでは、その中から一部をご紹介します。
やまもとりゅうけんさんへの質問:コミュニティをセカンドステージに運ぶために大切なことは?
セカンドステージに向かうため大切な準備は、コミュニティ内で経済圏を作っておくこと。
自分のサロン内で今やっているのは、ビジネスを掛け合わせて運用する仕組みづくり。
最終的には自分を介さずに事業が成り立っていくのが理想。
鈴木への質問:ずっと第一線をキープしている秘訣は?
まず、ビジネス参入のタイミングが良かった。
もともと私はブロガーだったが、ブログを始めた2014年当時は有名人のブログは流行っていたけど、個人でブログをしている人はほとんどいなかった。
ライバルがいない環境でとにかく継続したのが今に続いている。
もしまたゼロからビジネスを始めるなら、良いコミュニティにたくさん所属して、惜しまずに価値提供をしていきながら認知度を高めていくと思う。
また発信する立場になったら、人々がいつも何を必要として、どこに目を向けているのかを察知するスキルが必要。その時代にあった価値を提供していけば、ビジネスが停滞することなく手を打ち続けられる。
まとめ
小玉さんが司会を務めたレジェンド4名の対談では、近況を報告しあったり、お互いの取り組みを褒めあったりと始終和やかな雰囲気でトークが繰り広げられていました。
豪華メンバーと一緒にステージに立たせてもらった今回の時間も、1つの神話となって語り継がれていくでしょう。
あらためて登壇された方々と主催の吉田健人さんにお礼申し上げます。
このたびは貴重な機会を与えてくださり、本当にありがとうございました!